眼瞼炎
眼瞼炎とは
眼瞼炎(がんけんえん)は眼瞼(まぶた)に充血、腫れ(浮腫)、炎症を起こす病気の総称です。
まぶたの皮膚に起こる「眼瞼皮膚炎」、まつげの生えぎわに起こる「眼瞼縁炎」、目尻に起こる「眼角眼瞼炎」があります。
高齢者やアトピー性皮膚炎患者さんに起きやすい病気です。
眼瞼炎の症状
まぶたの炎症により、発赤、腫れ、疼痛の症状が生じます。
皮膚が腫れて赤い、ただれてかゆい、痛い、かさぶた、眼瞼皮膚の赤み、腫れ(時にしこり)、分泌物のアレルギー性ではかゆみ、感染性では痛みを伴います。
眼瞼炎の主な原因
炎症が起こる原因として、不潔、細菌やウイルスの感染、皮脂の過剰分泌、アレルギーなどが挙げられます。大きく、感染性によるものと非感染性のものに分けられます。
感染性によるものとは、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が原因として挙げられます。
非感染性によるものは、アトピー性皮膚炎、薬品・化粧品によるアレルギー、まつげが継続的に当たることによる物理的刺激、などがあります。
眼瞼炎の治療
感染性の場合は抗生物質による治療を、ヘルペスウイルス性のときは抗ウイルス薬を用います。非感染性の場合はまぶたをよく洗って清潔を心がけ、併せてステロイド薬を用います。
細菌感染が原因の場合は、細菌に対抗する抗生物質による目薬や軟膏を用いた薬物治療を行います。
再発防止にはビタミンB6の内服も有用とされています。
高齢者では清潔指導、まつげが当たっている人ではまつげの抜去を行います。
院長より
まつ毛エクステンション(まつ毛エクステ)で眼瞼炎になる場合があります。
まぶたのふちは皮膚も薄く敏感な部位ですので、エクステの装着は慎重に考えて下さい。