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内反症

内反症とは

内反症(ないはんしょう)とは、まぶたの縁が内側に反り返り、まつ毛が眼球に接触する状態を指します。これにより、眼球や周囲の組織に刺激や傷が生じることがあります。内反症は、大人にも子供にも見られますが、特に高齢者に多く、先天的な要因や後天的な要因によって発生します。

当院では、内反症の患者様を多く診ており、特に高齢者の方からの相談が増えています。患者様が日常生活で感じる不快感や痛みを軽減するために、個別のアプローチを心がけています。

内反症の症状

内反症の主な症状には以下のようなものがあります。

  • 目の充血
  • 目の痛み
  • 目の痒み
  • まぶしさ
  • 涙目
  • 視力低下

涙目や充血の原因にも

内反症によって、まつ毛が眼球を刺激すると、涙や炎症を引き起こすことがあります。これが、涙目や充血の原因となります。眼球が刺激されることで、不快感や視力の低下を引き起こすこともあります。

まぶたをこすって悪化?

内反症の症状がひどい場合、目をこすってしまうことがあります。しかし、目をこすると、まつ毛がさらに眼球を刺激し、症状が悪化する可能性があります。

内反症はまぶしい?

内反症では、まつ毛がまぶたに当たって刺激を与えるため、まぶしさを感じることがあります。特に、光が強い場所ではまぶしさを感じやすくなります。また、内反症によって目の表面が傷つき、炎症を起こすこともまぶしさの原因となります。

光過敏症との違いは?

光過敏症は、光に対して過剰な反応を示す症状で、眼の網膜が光に過敏であることが原因です。
内反症によるまぶしさは、光そのものに対して過剰な反応を示すわけではなく、まつ毛による刺激が原因です。

内反症と逆まつげの違いは?

内反症と逆まつげは、いずれも眼球に影響を与える点で共通していますが、内反症はまぶたの位置に関する問題であり、逆まつげはまつ毛が正常な方向ではなく内側に向かって生える問題です。

患者様からは、特に「目の痒み」や「まぶしさ」に関する訴えが多く、特に季節の変わり目には症状が悪化することが多いです。具体的な症例として、まぶたのかゆみを訴えたお子様の例があり、適切な治療を行ったことで症状が改善されました。

内反症の主な原因

内反症の原因は主に以下の二つに分類されます。

先天性

生まれつきまぶたの筋肉や皮膚が正常に発達していない場合。

後天性

目の炎症や怪我、加齢によって、まぶたの筋肉や皮膚が弱くなることが原因で発生することがあります。特に高齢者では、皮膚の弾力が失われることが内反症の一因となります。

例えば、ある患者様は長年のアレルギー性結膜炎が原因で内反症を発症されました。治療を通じて、原因の特定とアレルギー管理を行うことで、内反症の改善に成功しました。

内反症の検査

内反症が疑われる場合は、問診や視力検査、眼球検査などを行い、内反症の有無やその程度を評価します。必要に応じて、視野検査や眼圧測定も行われることがあります。

内反症の治療

内反症の治療法は、症状の程度や原因に応じて異なります。以下は主な治療法です。

保存療法

目薬やマッサージを用いて、症状を緩和します。

手術療法

重度の場合や保存療法で効果が得られない場合は、手術が検討されます。手術では、まぶたの位置を修正することで、まつ毛が眼球に触れないようにします。
手術自体は局所麻酔で対応可能ですが、小学生以下の年代では鎮静が必要なため全身麻酔が必要になるケースが多くなります。

手術について

いつ病院に行けばいいの?

内反症の症状がひどい場合や、日常生活に支障をきたす場合は、早めに眼科を受診しましょう。特に、痛みや炎症が続く場合、早急な対応が必要です。

手術は怖い?

手術は、負担が少なく、安心して受けることができます。手術前に医師からしっかりと説明を受け、不安なことは何でも相談してください。信頼できる医療スタッフがサポートしますので、安心して治療に臨むことができます。

当院では、患者様の症状に応じて、保存療法から手術療法まで幅広く対応しています。特に手術療法においては、最新の技術を用いた手術を行い、患者様からは「思ったよりも負担が少なかった」という声をいただいています。

日常生活でできること

内反症を悪化させないためには、以下の点に注意することが大切です。

自宅でケアしよう

まぶたを清潔に保つ

内反症はまぶたの汚れや刺激が原因で悪化する可能性がありますので、毎日まぶたを清潔に保つことが重要です。ぬるま湯で顔を洗うときには、まぶたも優しく洗いましょう。

温湿布で温める

温湿布でまぶたを温めると、血行が促進され、まつ毛の生え方が矯正される効果があります。1日1回、10分程度温めるのが効果的です。

目をこすらない

内反症の症状がひどい場合、目をこすってしまうとさらに眼球を刺激し、症状が悪化する可能性があります。目をこすらないように注意しましょう。

生活習慣の改善を心がけよう

十分な睡眠をとる

睡眠不足は、目の疲れや炎症を引き起こし、内反症の症状を悪化させる可能性があります。十分な睡眠をとるようにしましょう。

バランスの良い食事を心がける

バランスの良い食事は、目の健康を維持するために重要です。ビタミンA、ビタミンC、ルテインなど、目の健康に良い栄養素を積極的に摂取しましょう。

紫外線対策をする

紫外線は、目の表面を傷つけ、炎症を引き起こす可能性があります。外出するときは、サングラスや帽子を着用し、紫外線対策をしましょう。

患者様にお勧めしているのは、日常生活での小さなケアです。例えば、洗顔時には、患者様ご自身が優しくまぶたを洗うことが重要で、実際に行っている方々からは「症状が和らいだ」とのフィードバックをいただいています。

院長より

内反症は、適切な診断と治療を受けることで改善できます。早期の対応が症状の改善につながるため、症状が気になる場合や日常生活に支障をきたす場合は、早めに受診してください。

当院では、内反症に関する患者様の声を大切にし、より良い治療を目指しています。具体的な症例に基づいたアプローチを行い、皆様の生活の質を向上させるお手伝いをしています。