コラム COLUMN
糖尿病網膜症で気を付けるべきこと
2024.12.17
ドクター
高血圧、高脂血症、たばこ、握力が弱い、ピロリ菌!糖尿病網膜症で気を付けるべきこと
こんにちは。おおうら眼科の大浦嘉仁です。
糖尿病の合併症のリスク因子としてすでに有名である高血圧、高脂血症、たばこに加えて、いろいろな疫学的な因子がわかってきています。その中でも、あまり聞いたことがないけど大切なものについて2つご紹介します。
一つ目は「握力」です。握力が低下すると合併症による死亡リスクが増加すること、東洋病網膜症の発症率が30%上がることが報告されています(1)。
握力は運動習慣に関連があると思われるので、握力だけが維持できていていればよいのかどうかは疑問が残りますが、すくなくとも握力が低下しているような健康状態では糖尿病網膜症の発症に気を付ける必要があります。
二つ目は「ピロリ菌」です。ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんの原因となる菌ですが、ピロリ菌の有無が糖尿病網膜症の発症に関連している可能性が報告されています(2)。ただ糖尿病網膜症の病期との関連性はなかったとのことです。
この2つの要素がある糖尿病患者の方は特に糖尿病網膜症に注意払って、定期的な受診をすること、運動習慣の形成やピロリ菌の除菌をおすすめします。
糖尿病網膜症でお困りの方はぜひ当院まで受診してくださいませ。
参考文献
(1) Zhong P, et al. Handgrip strength and risks of diabetic vascular complications: Evidence from Guangzhou Diabetic Eye Study and UK cohorts. Br J Ophthalmol. 2024 May 30:bjo-2023-324893. doi: 10.1136/bjo-2023-324893. Online ahead of print.PMID: 38816182
(2) Liu ZR.et al. Correlation between diabetic retinopathy and Helicobacter pylori infection: a cross-sectional retrospective study. Int J Ophthalmol. 2023 Aug 18;16(8):1260-1267. doi: 10.18240/ijo.2023.08.11. eCollection 2023.PMID: 37602340
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