コラム COLUMN
緑内障の目薬をさすタイミングは?
2024.12.19
ドクター
緑内障の1日1回の目薬。いつするのが一番いい?
こんにちは。おおうら眼科の大浦嘉仁です。
緑内障の患者様は、眼圧を下げることが緑内障の進行予防に大切なのですが、その緑内障点眼薬で1日1回のものは主にプロスタグランジン系製剤というものです。1日1回の目薬をいつするのがいいのか、という質問があります。
基本的には、プロスタグランジン製剤は24時間作用して眼圧を下がるので、いつ点眼してもよいことになっています。
夜に点眼するメリットは入浴前に点眼することで、すぐに洗顔が可能で、点眼液の眼周囲付着による色素沈着を予防することが出来ることです。1日の中でも眼圧は変動するのですが、緑内障の進行をおさえるには1日のうちで眼圧上昇がピークの時の眼圧を下げることが有効とされています。
その考え方で行くと、ヒト日内眼圧変動のピークは午前10~12時で、プロスタグランジン製剤は、キサラタンの場合は点眼後8~12時間で眼圧降下は最大となるので、この時間に薬の効果がみられるよう、夜就寝前の点眼が最も良いと考えられています。
ただ、緑内障の人はピークがかならずしも正常の人と同じとは限らないとこともあり、近年では絶対的な考え方ではなくなってきています。
緑内障の点眼が習慣化できないことが最も大きな進行リスクであることは明らかですし、実際に1日1回の点眼回数が少ないほうが、みなさんがしっかり点眼してくれるおかげか、同じような成分のお薬を2回するよりも進行リスクが低いことがわかっています。
なので、まずはあまり深くは考えずに1日1回の点眼を習慣化して忘れずにできるタイミングで点眼することを目標にしましょう。忘れたらすぐに点眼するのもありだと考えます。
緑内障のことでもっと知りたい方は、おおうら眼科までご相談くださいませ。
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