コラム COLUMN
子どもが近視になったら?眼科検診で早期発見・早期対策
2024.07.22
スタッフ
こんにちは!おおうら眼科です。
現代社会において、近視は多くの子どもが悩む視力障害の一つです。しかし、近視は適切な対策をすることで、進行を抑制し、健康な視力を保つことが可能です。
このコラムでは、子どもの近視対策について、具体的な対策方法などをご紹介します。
▼これまでの記事
近視とは?
近視とは
近視とは、近くのものは見えるけれど、遠くのものが見えにくい状態です。具体的には、眼球の形が前後方向に長くなって、眼内に入った光が網膜の前で焦点を結んでしまい、網膜にピントがあわない状態を言います。近視とは遠視・乱視と同じ屈折異常のひとつです
角膜や水晶体の屈折力が強いことや、眼軸(目の縦軸、奥行き)が長いことにより近視の状態になります。
近視の症状
近視の主な症状は、遠くの物が見にくいことです。また、眼精疲労や頭痛、肩こりなどの症状が現れることもあります。子どもの近視の症状として、目を細める行動があらわれます。
近視の原因
近視の原因は、遺伝的要因と環境的要因の両方が関係していると考えられています。
遺伝的要因
親が近視の場合、子どもが近視になるリスクが高くなります。
環境的要因
長時間近くを見る作業(読書、ゲーム、スマホなど)が近視の進行を促進することが分かっています。
近視になりやすい時期
近視は、一般的に7歳~12歳ごろに進行が速くなり、その後は徐々に進行が緩やかになります。
しかし、20歳前後まで進行するケースも多くあります。
成長期には、身長が伸びると同時に眼球も大きくなるため近視が進行しやすいと言われています。
▼近視について詳しくはこちら
子どもが近視かも?そのサインは?
子どもの近視対策において、親が意識すべきポイント3つ
子どもの目の様子を観察する
子どもが遠くを見えづらそうにしたり、目をこすったりしている場合は、近視の疑いがあります。眼科検診を受けて、子どもの目の状態をチェックしましょう。
子どもの生活習慣を改善する:
長時間近くを見る作業を控える、屋外で過ごす時間を増やす、子どもの近視進行を抑制することができます。
子どもの話をよく聞く
子どもが目のことで何か困っていることがあれば、よく話を聞いてあげましょう。子どもの気持ちを理解し、一緒に解決策を探しましょう。
近視の進行を抑制する方法
近視の進行を抑制するために意識すべきポイント3つ
長時間近くを見る作業を控える
読書やゲーム、スマホなどの長時間近くを見る作業は、近視の進行を促進する可能性があります。これらの作業を控えるか、時間を制限しましょう。
屋外で過ごす時間を増やす
屋外で過ごす時間は、近視の進行抑制効果があると言われています。太陽の光を浴びることで、目のピント調節機能が改善される可能性があります。近視があってもなくても、1日2時間は外にいることが有効です。
定期的に眼科検診を受ける
定期的に眼科検診を受けて、子どもの目の状態をチェックしましょう。早期に近視を発見し、適切な対策を講じることで、進行を抑制することができます。
眼鏡を作る前に眼科へ
子どもの近視は、早期発見と適切な治療、そして眼鏡装用によって進行を抑制し、良好な視力を保つことができます。
眼鏡を作る場合は適切な度数の眼鏡を処方してもらいましょう。
特に子どもの場合は眼の成長に合わせて定期的に度数を調整する必要があります。
また眼鏡が顔に合っていないと、視力矯正効果が得られなかったり、眼に負担がかかったりしますので、フレームやレンズは子どもの顔や目に合ったものを選びます。
近視治療の最新情報
- レーシックなどの手術
- アトロピン点眼などの薬物療法
- 近視抑制眼鏡
近視の進行を完全に止める方法はまだありませんが、進行を抑制することは可能です。
子どもの近視は早期発見・治療を
子どもの近視は、早期発見・治療が重要です。また、日常生活の中で近視進行抑制策を実践することも大切です。
また、学校健診における視力検査は、子どもの近視の早期発見と適切な治療開始に重要な役割を果たしますので、学校の視力検査で異常が認められた場合は必ず眼科を受診し適切な治療を受けましょう。
▼学校健診についてはこちら
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