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コラム COLUMN

子供の近視、眼鏡デビューのタイミングは?

2023.09.19

スタッフ

こんにちは! おおうら眼科です。

近年、子供たちの中で近視の増加が問題となっています。テクノロジーの進化と共に、スマートフォンやタブレットの利用時間が増加し、その影響で子供たちの視力に変化が現れています。
文部科学省が2019年12月に発表した「学校保健統計調査」によると、視力が1.0に満たない近視の子どもの割合は、小学生で約35%、中学生で約58%、高校生にいたっては約68%です。

実に小学生の3分の1以上、中学生の半数以上、高校生の3分の2以上が近視であるとの結果が出ています。

ここでは、子供の近視と初めての眼鏡、いわゆる「眼鏡デビュー」について考えてみましょう!

1.子供の近視の原因と予防

子供の近視の原因は多岐にわたりますが、以下の要因が主なものとして挙げられます。

  1. 遺伝:両親や親族が近視である場合、子供も近視になるリスクが高まります。
  2. 過度な近距離作業:スマートフォンやコンピュータ、読書など、長時間の近距離作業は近視のリスクを増加させることが示されています。
  3. 屋外活動の減少:屋外での自然光にさらされる時間が短い子供は、近視になる可能性が高いことが研究で示されています。

長時間のスマートフォンやパソコンの使用、読書などの近くでの作業は、適度な休憩をはさむなどの工夫をしましょう。また、外での遊びやスポーツを奨励することで、近視の進行を予防することが期待されます。

2.眼鏡デビューのタイミング

例えば、黒板の文字が見えにくいために授業についていけなくなったり、スポーツや遊びでのパフォーマンスが低下する可能性があります。このような場合、眼鏡の装用を検討することで、子供の生活の質の向上が期待できます。
近視の初期段階で眼鏡を装用することは、視力のさらなる低下を防ぐ助けとなります。

以下のサインが見られた場合、眼科専門医の診察を受けることをおすすめします。

  • 遠くのものがぼやけて見える
  • 頻繁に目をこする
  • 学校の黒板やテレビを見るときに目を細める
  • 頭痛や目の疲れを訴える
  • 学校検診で引っかかった

通常、学校の授業では黒板を使用して情報が伝えられます。黒板の文字や図をしっかりと認識できる視力が必要です。※基本的に0.7以上の視力が望ましいとされていることが多いです。

今「見えにくいな」「眼鏡が必要かも」と思っていなくても、学校検診でB以下の場合は屈折異常や何らかの病気などがある可能性が高いため、早めに眼科受診をしましょう。

近視遠視乱視について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

近視
遠視
乱視

3.子供の眼鏡選びのポイント

  • 耐久性・安全性:子供は活発であるため、丈夫で壊れにくいフレームやレンズを選ぶことが大切です。特にスポーツをする子供にとって、眼鏡が安全であることは重要です。ポリカーボネートやトリベックスなどの強化レンズを選ぶことで、破損や亀裂から目を守ることができます。
  • 適切なフィット:小児の顔の形や大きさは大人とは異なります。鼻の形や耳の位置、頭の大きさなどを考慮し、フレームがきちんとフィットするものを選ぶことが大切です。
  • デザイン:子供が気に入ったデザインや色を選ぶことで、眼鏡を楽しんで着用することができます。

4.まとめ

子供の近視は、早期発見と適切な対応が大切です。眼鏡デビューをスムーズに行うために、親子で情報を得て、子供の視力と目の健康を守るためのステップを踏むことが重要です。

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小児眼科についてはこちらも併せてご覧ください。

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