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コラム COLUMN

私は色覚異常?失明するの?

2024.11.05

ドクター

こんにちは。おおうら眼科の大浦嘉仁です。

小学生くらいのお子様のいらっしゃる親御さんが、「この子、色がわかっていないのでは?」「血縁に色覚異常の人がいるけど、うちの子は大丈夫かな?」と心配されて来院される機会があります。

色覚異常には先天的なものと後天的なものがありますが、ここで話題にするのは先天性色覚異常です。後天的なものは何らかの眼の病気が発症して色が違って見えるもので、統一性はありません。

一方、先天性色覚異常は100%遺伝性のもので、家族歴が重要になります。性染色体にある色覚に関する遺伝子の異常によるもので、X染色体に依存しています。ですので、男性は性染色体がXY、女はXXですから、男性は1本しかないX染色体に異常があると100%発症するので、色覚異常は男性が多くなります。
女性は2本のうち1本に異常があっても、色覚異常が顕在化することはありません。これを保因者といいます。ただ、女性で色覚異常が発症していなくても正常と異常の細胞と異常な細胞が混在して発現しているモザイクパターンであるといわれています。

現在、男性の5%、女性の0.2%が色覚異常であるといわれています。

まず色覚異常の疑う大切なポイントとしては、血縁の男性に色覚異常の人がいるかどうかです。まったくいないのであれば、孤発例という場合もありますが極めてまれですので、あまり心配する必要はないと考えます。

先天性色覚異常を疑った場合、眼科を受診すると色覚検査を受けて色覚異常を判定します。
少し難易度の高い検査のため、小学生以上でないと難しいかもしれません。

この検査を受けて、自分の色覚異常の型、程度を判定します。赤がわからない(1型)、緑がわからない(2型)、青がわからない(3型)がありますが、大半は1型か2型です。

色覚異常の程度とは、色を判別する錐体細胞が全く働いていない「色盲」、多少は働いている「色弱」があります。今は「色盲」「色弱」という言葉にネガティブなイメージがあるということで、用語としては使われません。

先天性色覚異常は、眼が見えなくなってしまうのでしょうか?いいえ、不変です。
色を見えるようにすることもできませんが、悪化したり、視力が落ちたりすることはなく一生涯そのままの状態です。色覚検査を受けることで、自分の眼の特性を知って事前に注意を払うことができたり、色の判別が必須な職業(消防士など)を人生の選択肢から外してほかに目を向けることができます。色が判別しにくいこと以外に、眼の機能は色覚異常のない人と比べて何ら劣るものではありません。

もし色覚異常が気になったら、眼科を受診して検査を受けましょう。おおうら眼科でも実施していますので、興味があればご来院ください。ありがとうございました。

おおうら眼科は一人ひとりのお悩みに丁寧にお答えします。

当院では、さまざまなケースに対応できるよう患者様に治療の選択肢をご提示しております。各治療のメリット・デメリットをしっかりとご説明させていただき、ご理解いただいてから治療を行っております。
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大阪市淀川区・阪急三国駅から徒歩約2分の眼科「おおうら眼科」では、眼科全般の診療を行っています。

院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
これまでの臨床経験で得てきたノウハウを用いてそれを可能な限り実現し、患者様に満足していただけるように最大限努めています。

おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。

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