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コラム COLUMN

視力回復の未来:Intensity 眼内レンズの可能性

2023.12.15

スタッフ

こんにちは!おおうら眼科です。前回の多焦点眼内レンズ「シナジー」に引き続き多焦点眼内レンズ「Intensity」についてご紹介いたします。

最新の眼内レンズ「Intensity」は、視力回復のための革新的な選択肢です。このイスラエルのHanita Lenses社製のレンズは、従来の2焦点や3焦点眼内レンズよりも光効率が高く、遠方から近方までの5つの焦点距離に対応しています

▼これまでの記事

「Intensity」ってどんなレンズ?

「Intensity」は今まで紹介した2つのレンズとは異なり、最新の独自の光学技術『DLUテクノロジー(Dynamic light utilization technology)』で従来の回折型2焦点や3焦点より光効率が最大化し、遠方・遠中(133cm)・中間(80cm)・中近(60cm)・近方(40cm)の5ヶ所に焦点が合うレンズとなっています。
最適化された光エネルギー配分により①光エネルギーのロスが6.5%と他レンズに比べ少なく、効率よく眼内に光を取り入れることが可能となります。さらに瞳孔径に応じて最適な配分になるように作られています。また、②レンズ構造上グレア・ハローの影響も少ないことも大きな特徴の1つと言えます。

見え方のイメージは下の画像をご覧ください。

瞳孔(黒目)の大きさによる見え方イメージ (多焦点との比較)

①光効率の最大化

光エネルギーのロスが6.5%

②「ハロー」や「グレア」の減少

多くの人が心配するのが、眼内レンズを装着した後のハローやグレア(眩しさ)ですが、インテンシティはこれらの光視症が最小限に抑えられていることもメリットです。
実際、比較的光視症が少ないと言われる「3焦点眼内レンズ」と比較しても、ハローが少ないです。

ハローの比較(従来の多焦点との比較)

※術後視力は手術前の目の状態によって変わります。

眼内レンズ「Intensity」のメリット・デメリット

優れている点

  • 幅広い焦点距離:遠・遠中・中・近中・近(∞・133cm・80cm・60cm・40cm)
  • 高品質な見え方:インテンシティは独自の構造によって光学的エネルギーロスが「約6.5%」に抑えられています。
    これにより、インテンシティは他の多焦点眼内レンズに比べ、「見え方の質が高い」こともメリットとして大きいです。
  • ハローグレアの軽減 :多焦点眼内レンズの中でも比較的ハローグレアが少ないため、夜間の運転や外出が多い人に適しています。

課題となる点

  • 強度近視の適応外:レンズの規格幅(矯正度数の幅)が狭いため、強度近視(-6.0D以上)の場合、レンズが不適合となることがあります。
  • 近方の視力低下:インテンシティは他の多焦点眼内レンズに比べて近方視力の減少が少ない利点を持っていますが、40cm未満の距離での視力の低下は免れないため、細かい作業や小さな文字の読書を頻繁に行う人には推奨されません。
  • 高額な費用:健康保険が適用されない「自由診療」になります。
    他の多焦点眼内レンズと比較してもレンズ価格が高額です。
  • 注文から届くまでの時間がかかる:個人輸入ですので、レンズ届くまで1~2か月ほどかかるので、手術までお待ち頂く必要があります。

向いている人

  • 活動的なライフスタイル: 日常生活でのさまざまな距離での視力が必要な方。例えば、運転、スポーツ、読書、コンピュータ作業などを頻繁に行う方。特に手元重視
  • メガネやコンタクトレンズに依存したくない方: メガネやコンタクトレンズからの解放を望む方。
  • 適切な期待を持っている方: 多焦点レンズの限界と利点を理解し、現実的な期待を持っている方。
  • 現時点で考え得る最高の治療を受けたい人
  • 年齢が若く、アクティブに活動したいので良い見え方でいたい人
  • 多焦点眼内レンズのデメリットが少ないものを希望する人

向いてない人

  • 高度な視力要求がある方: 特に夜間の運転や精密な作業を頻繁に行う方。多焦点レンズは、時にハローやグレアなどの視覚的な問題を引き起こす可能性があります。
  • 重度の乱視を持つ方: 乱視が非常に強い方は、多焦点レンズの利点を完全に享受できない場合があります。
  • 特定の眼疾患がある方: 緑内障や黄斑変性症など、特定の眼疾患を持つ方には、多焦点レンズが適していない可能性があります。

4.まとめ

眼内レンズ「Intensity」は、その先進的な技術と高い機能性で、白内障手術や屈折異常矯正手術の質を大きく向上させる可能性をもっています。手術をご検討されている皆様、または「Intensity」眼内レンズについてさらにご理解を深めたいという方々につきましては、お気軽にご相談ください。お一人おひとりに合わせた適切なアドバイスを提供させていただき、より明瞭な視界を実現するためのサポートをさせていただきます。

受診予約は右側にある「受診予約」から!(スマートフォンでご覧の方は下部に御座います。)
ご予約の方が優先になりますが、ご予約無しの方でも受付させていただきます。

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