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コラム COLUMN

噂の糖尿病薬(痩せ薬?)GLP-1作動薬は緑内障にも効く可能性

2024.10.14

ドクター

こんにちは。おおうら眼科院長の大浦嘉仁です。
大学生時代はラグビーをしていたのですが、医師になってから運動習慣はまったくなくなってしまい、結果BMIが28overの肥満体型になってしまいました。
「運動するのもめんどくさいしなー」「楽に痩せられないかな」なんて思いで、巷でダイエット薬として脚光をあびているGLP-1作動薬に興味があったのですが、そのGLP-1作動薬について眼科での報告が出たのでお伝えします。

2型糖尿病患者のコホート研究で、血糖管理をメトホルミンという内服薬で治療していた患者とGLP-1薬で3年間の経過を見たときに、GLP-1薬を内服していた患者のほうが眼圧上昇や緑内障の進行リスクが低く、緑内障として治療治療時期も遅らせることができたとの報告がありました(1)。糖尿病自体は緑内障の進行リスクに影響を与えないことがさまざまな研究で言われているので、これはもしかしたらGLP-1薬自体に緑内障の進行を抑える効果があるのではないかと示唆されています

GLP-1作動薬は血糖を抑えることと食欲抑制による体重減少が見込める半面、低血糖と胃腸障害という副作用があります。うまく使えたら「痩せれるし、緑内障も予防できてハッピー」ということにはならないでしょうかね。ただ糖尿病でもないのにGLP-1薬を飲む人が巷に溢れたら低血糖による悪影響を受ける人も増えて、それは結構、致命的かもしれないので、医師の管理のもと、うまく扱えないものかと思います。
血糖値も針なしで測定できるデバイスも出てきているので、将来的にはapple watchなんかにつけれるようになって、血糖値が低くなりすぎたらアラームが出るようなことができれば、もう少し安全に使える世の中になりそうな気がしますね。

おおうら眼科は一人ひとりのお悩みに丁寧にお答えします。

当院では、さまざまなケースに対応できるよう患者様に治療の選択肢をご提示しております。各治療のメリット・デメリットをしっかりとご説明させていただき、ご理解いただいてから治療を行っております。
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大阪市淀川区・阪急三国駅から徒歩約2分の眼科「おおうら眼科」では、眼科全般の診療を行っています。

院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
これまでの臨床経験で得てきたノウハウを用いてそれを可能な限り実現し、患者様に満足していただけるように最大限努めています。

おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。

参考文献

(1) Jawad et al. Comparative Effects of GLP-1 Receptor Agonists and Metformin on Glaucoma Risk in Type 2 Diabetes Patients. Ophthalmology 2024 :S0161-6420(24)00515-3. doi: 10.1016/j.ophtha.2024.08.023.

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