コラム COLUMN

症例36-偽翼状片- 10代 男性 自覚症状のない偽翼状片症例
2025.09.30
偽翼状片症例
当院の医師が実際に治療を行った、代表的な症例をご紹介します。
※料金、リスク・副作用、施術内容は登録時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。
疾患名
偽翼状片
患者様情報
10代 男性
お悩みと診断
少し前から左眼に何かできてるなと思っていたが、自覚症状ないため特に気にしていなかった。
先日、食事中に母親から指摘され、一度眼科で診てもらおうとなり来院。
視力
遠方視力 | |
右 | 裸眼視力 0.5 (矯正視力 1.2) |
左 | 裸眼視力 0.9(矯正視力 1.2) |


偽翼状片とは
偽翼状片(ぎよくじょうへん)は、結膜の組織が角膜(黒目)の上に伸びてくる状態です。
これは外傷や炎症などによって引き起こされることが多く、特に酸やアルカリなどの化学薬品による熱傷後に見られます。
翼状片と偽翼状片の違い
翼状片は、紫外線や慢性的な刺激が原因で発生する、結膜の良性腫瘍です。
これは鼻側から発生することがほとんどで、進行すると視力障害を引き起こす可能性があります。
一方、偽翼状片は原因が外傷や炎症であり、発生する場所も決まっていません。
翼状片のように角膜上に進行しても、その多くは角膜に固着している部分が少なく、プローブ(細い器具)で持ち上げると隙間ができるのが特徴です。
この点が、角膜にしっかりと固着している翼状片と見分けるポイントとなります。
偽翼状片の治療
偽翼状片は、多くの場合、無症状ですが、異物感や充血を引き起こすことがあります。
視力に影響が出るほど角膜中央部にまで伸びてきた場合や、見た目が気になる場合は、手術による切除が検討されます。
今回の例では特に自覚症状がなく、視力への影響も出ていないため治療なしとなりました。
偽翼状片は、適切な診断と治療が行われれば、予後は良好です。しかし、自己判断せずに眼科医の診断を受けることが重要です。
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大阪市淀川区・阪急三国駅から徒歩約2分の眼科「おおうら眼科」では、眼科全般の診療を行っています。
院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
これまでの臨床経験で得てきたノウハウを用いてそれを可能な限り実現し、患者様に満足していただけるように最大限努めています。
おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。
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