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コラム COLUMN

白内障術後の視界を変える「シナジー」眼内レンズの紹介

2023.11.17

スタッフ

こんにちは!おおうら眼科です。前回に引き続き多焦点眼内レンズ「シナジー」についてご紹介いたします。

幸いなことに、現代医療の進歩により、白内障手術で使用される「シナジー」眼内レンズが、多くの患者様の視界と生活の質を向上させています。

▼前回の記事

「シナジー」ってどんなレンズ?

テクニスシナジーの最大の特徴は、「手元の見え方を重視」した2焦点眼内レンズの構造と、「中間から遠方の自然な見え方を重視」した焦点深度拡張型(EDOF)レンズのメリットを組み合わせている点です。
近く、中距離、遠くをスムーズに見ることができるため、メガネが手放せなかった読書やスマートフォンの使用、さらには運転まで、すべてが一つのレンズでカバーされます。

シナジーは私たちの目に自然に近い視力を取り戻すための最先端オプションの一つです。

※術後の見え方には個人差があります。メガネが必要な場合もございます。

明るさとコントラストの向上

「シナジー」レンズは、特に低照明下での明るさとコントラストを向上させます。これは、暗いレストランでのメニューの読みやすさから、夜間運転時の視認性の改善に至るまで、日常生活の多くのシーンでメリットをもたらします。

お昼の運転時のイメージ(左:「シナジー」右:「単焦点」)

「ハロー」や「グレア」の減少

多くの人が心配するのが、眼内レンズを装着した後のハローやグレア(眩しさ)ですが、「シナジー」レンズは、従来の2焦点眼内レンズに比べ、これらの視覚的不快感を抑える設計が施されています。これにより、より自然で快適な視界が得られます。

夜の運転時のイメージ(左:「シナジー」右:「単焦点」)

※術後視力は手術前の目の状態によって変わります。

眼内レンズ「シナジー」のメリット・デメリット

優れている点

  • 中間距離の落ち込みが少なく、遠方から手元まで見える 
  • 特に近くの見え方(35cm程度)が従来の多焦点眼内レンズよりも優れている
  • コントラストが高く、明るく見えやすい 
  • 視力が手術翌日から出る場合が多い 
  • 眼鏡の使用頻度が低い

課題となる点

  • 夜間の運転時にまぶしく感じる場合がある(ハローグレア)
  • 遠方はコントラストが低下し、やや見えにくいことがある

向いている人

  • 活動的なライフスタイル: 日常生活でのさまざまな距離での視力が必要な方。例えば、運転、スポーツ、読書、コンピュータ作業などを頻繁に行う方。特に手元重視
  • メガネやコンタクトレンズに依存したくない方: メガネやコンタクトレンズからの解放を望む方。
  • 適切な期待を持っている方: 多焦点レンズの限界と利点を理解し、現実的な期待を持っている方。

向いてない人

  • 高度な視力要求がある方: 特に夜間の運転や精密な作業を頻繁に行う方。多焦点レンズは、時にハローやグレアなどの視覚的な問題を引き起こす可能性があります。
  • 重度の乱視を持つ方: 乱視が非常に強い方は、多焦点レンズの利点を完全に享受できない場合があります。
  • 特定の眼疾患がある方: 緑内障や黄斑変性症など、特定の眼疾患を持つ方には、多焦点レンズが適していない可能性があります。

4.まとめ

手術をご検討されている皆様、または「シナジー」眼内レンズについてさらにご理解を深めたいという方々につきましては、お気軽にご相談ください。お一人おひとりに合わせた適切なアドバイスを提供させていただき、より明瞭な視界を実現するためのサポートをさせていただきます。

夜間の運転をあまりしない方、手元を重視される方などにおすすめの多焦点レンズです。

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おおうら眼科は一人ひとりのお悩みに丁寧にお答えします。

当院では、さまざまなケースに対応できるよう患者様に治療の選択肢をご提示しております。各治療のメリット・デメリットをしっかりとご説明させていただき、ご理解いただいてから治療を行っております。

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大阪市淀川区・阪急三国駅から徒歩約2分の眼科「おおうら眼科」では、眼科全般の診療を行っています。

院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
これまでの臨床経験で得てきたノウハウを用いてそれを可能な限り実現し、患者様に満足していただけるように最大限努めています。

おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。

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