コラム COLUMN
子供がやたらとまぶしがる-それは逆まつ毛かも?
2024.10.24
ドクター
こんにちは。おおうら眼科院長の大浦嘉仁です。
子供を外で遊ばせようと思っても、「まぶしい」といって遊びたがらないなどで心配しておられる親御さんがお子供様とともに受診される機会があります。まぶしく感じる原因はさまざまで診察してみないとわからないことですが、未成年の患者で多い原因としては「逆まつげ(先天性眼瞼内反症)」があります。
まつげが常に目に当たっていると、眼の被刺激性が高まって光を見たときにまぶしく感じることがあります。この場合の逆まつげは、1,2本の少数の睫毛が眼球に当たっているというより、まぶた全体が内側に反り返っているために、まぶた全体、またはその一部のたくさんの睫毛が目に当たっている状態です。
1,2本であれば抜いてしまえばよいのですが、まぶた全体となると抜くのは良い方法ではありません。抜いてしまったり、当たっている睫毛を切ってしまうと、後日睫毛が伸びたときに硬く尖ったまつげの先があたってさらに痛くなり、永遠に抜き続ける必要があるからです。
これはお子様にも医療者にも互いにストレスになるため、逆まつげかもしれないと思ったら、眼科専門医の受診をお勧めします。
先天性眼瞼内反症は上まぶた、下まぶたどちらでもおこります。下まぶたの場合は皮下脂肪のつきかたで、鼻側に起こりやすい傾向があります。
子供のうちは上下のまぶたの皮膚・皮下脂肪が分厚いことが原因で起こるため、成長するにつれて90%は自然治癒するといわれています。ただ、極端にまぶしがったり、常に充血して涙目になっている方は早期に手術加療をお勧めします。
流涙や充血などの角結膜刺激症状が強い状態を放置すると、角膜に傷がある状態を放置したままなので、傷による角膜混濁や感染症によって大きな視力障害が残る原因になりかねません。
手術は重瞼術/糸掛けから皮膚切除を要するものがあり、基本的には子供であるため全身麻酔が必要になることもあります。ただし、手術時間が短時間で済むような場合は、患者様がある程度じっとしていれるような年齢であれば局所麻酔ですることもあり、このあたりは施設による考え方があります。
なお、当院ではこの手術には対応していないため、手術適応の場合は専門病院へご紹介させていただきます。
小児のまぶたの手術は専門性がやや高く、特に小児である場合は全身麻酔が必要になることが多いので基幹病院での手術加療が一般的かと思います。
その場合、だいたい同じような患者さんで混雑していて、また眼科手術は基本的に局所麻酔なのですが、全身麻酔でする手術は手術枠の関係で、手術予定が先になる(6か月先など)ことが多くあります。
よって、症状が気になった場合はすぐに受診して、治療が必要かどうか、すぐに動いたほうが良いのか、眼科医と相談することをお勧めします。
おおうら眼科は一人ひとりのお悩みに丁寧にお答えします。
当院では、さまざまなケースに対応できるよう患者様に治療の選択肢をご提示しております。各治療のメリット・デメリットをしっかりとご説明させていただき、ご理解いただいてから治療を行っております。
どんな些細なことでも不安や心配なことがございましたら、お気軽にお尋ねください。
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大阪市淀川区・阪急三国駅から徒歩約2分の眼科「おおうら眼科」では、眼科全般の診療を行っています。
院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
これまでの臨床経験で得てきたノウハウを用いてそれを可能な限り実現し、患者様に満足していただけるように最大限努めています。
おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。