コラム COLUMN
目薬だけでは改善しにくい!? ドライアイ講座②
2023.01.27
スタッフ
こんにちは! おおうら眼科スタッフのもーりーです。
ドライアイ講座①にて、ドライアイ=「目が乾く」とは限らない! とお伝えいたしました。
その際に「原因によっては、セルフケアで症状が改善する方もいる」と書きましたが……。
なんと、ドライアイには目薬だけでは改善しにくいタイプがあるんです!!
今回はドライアイの種類とセルフケアについてお伝えいたします。
ドライアイにも種類がある!?
ドライアイは、大きく3種類に分けることができます。
それがこの3種類です!
① 水分が足りないタイプ
② ムチンが足りないタイプ
③ 油が足りないタイプ
「ムチン? 油? 何それ?」という方に、少しだけ涙の成分について説明いたします。
涙は、【水分】【ムチン】【油】の3つの成分でできています。
【水分】と【ムチン】は合わせて涙の約98%を占めており、水分は目に栄養を運んだり目に入ったゴミを洗い流す役割が、ムチンには水分を目の表面にとどめておく役割があります。
そして油には、水分やムチンが蒸発するのを防ぐ役割があります。
どれも重要な成分で、不足すると涙の量や質が変化しドライアイの原因となります。
① 水分が足りないタイプ
② ムチンが足りないタイプ
こちらの2タイプは、足りない成分を補う目薬で改善が期待できます。
ただ③ 油が足りないタイプのドライアイは、目薬だけでは改善しにくいんです!!
油が足りないタイプが目薬だけでは改善しにくいワケ
涙に含まれる油は、まぶたの裏にあるマイボーム腺という器官から分泌されます(イラスト参照)
このマイボーム腺の出口である開口部が詰まると、油が不足してしまうんです!
※これを、マイボーム腺機能不全といいます。
このタイプのドライアイの方は、まぶたを温めてマイボーム腺に詰まった油を溶かす温罨法(おんあんぽう)を行うことで改善が期待できます!
☆温罨法(おんあんぽう)のやり方☆
① まぶたをじっくり38℃前後で5 分間温める
② 温めたあとに、まぶたを指のはらで優しくマッサージする
③ ①と②を1回5分、朝晩2回行う
※蒸しタオルは非常に熱くなり、すぐに冷めてしまうので逆効果になることがあります。
ドラッグストアなどで販売されているホットアイマスクがおすすめです。
やることはこれだけ! とっても簡単です☆
ぜひ試してみてくださいね!
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「ドライアイな気もするけど、市販の目薬でなんとかなるし……」と我慢せず、少しでも気になる症状があればお気軽に受診してくださいね。
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