コラム COLUMN
視覚障害があるとうつになりやすい
2024.11.21
ドクター
こんにちは。おおうら眼科の大浦嘉仁です。
眼の調子が悪いとなんだか気分が乗らない、やる気が起きないなんてことはありませんか。
私も40歳を過ぎて老眼の始まりにかかっているので、老眼によって集中力の低下に影響があるなあと実感している今日この頃です。
眼科にかかる患者さんでほかの科に比べて多いなと感じることは、結構抑うつ気味の人が多いということです。
2021年に報告された論文に、視覚障害を持つひとはうつ病になっている人が多いという報告があります(1)。そしてこの論文で面白いなと思ったところは、視覚障害の重篤さに関係ないということです。
視覚障害が軽症・中等度・重症の人に罹病率の差はありませんでした。つまりは、本当に眼が見えなくて困っている人だけではなくて、少しの見えにくさがある状態でもメンタルヘルスには影響があるという事実です。実際に、日々の臨床でも眼の症状からあれこれ考えすぎて不安になる方が多いと感じています。
人の知覚(五感)で得られる情報の約60%は眼からといわれており、基本的に活動しているときは常に使い続けるのが眼です。知覚というのはつまりは外の世界とのつながりですから、その情報が病気によって遮られることのデメリットは小さなことでも計り知れないと考えます。
食べるものが自分を形作るので、歯の健康に対しての意識は近年上がってきていますが、眼から入ってくる情報が自分のメンタルを形作るのであれば、眼の健康にもっと意識を払い、病気の予防や眼のケアをすることが大切だと考えます。
当院では、来ていただいた患者様に活力を与え、元気に帰っていただくことを理念としています。それは、今述べた視覚障害のある方はメンタルが落ちている人が多いと感じていた体験から来ています。
見え方でお困りの方は、当院に来ていただけたら、何かのカタチで患者さんの意識がコントロールできない病気や過去に向かうのではなく、未来へ向かっていくような手助けができるようにサポートいたします。
参考文献
(1) Paarravno M et al. Association Between Visual Impairment and Depression in Patients Attending Eye Clinics: A Meta-analysis. JAMA Ophthalmol. 2021 Jul 1;139(7):753-761. doi: 10.1001/jamaophthalmol.2021.1557.PMID: 34042966
おおうら眼科は一人ひとりのお悩みに丁寧にお答えします。
当院では、さまざまなケースに対応できるよう患者様に治療の選択肢をご提示しております。各治療のメリット・デメリットをしっかりとご説明させていただき、ご理解いただいてから治療を行っております。
どんな些細なことでも不安や心配なことがございましたら、お気軽にお尋ねください。
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大阪市淀川区・阪急三国駅から徒歩約2分の眼科「おおうら眼科」では、眼科全般の診療を行っています。
院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
これまでの臨床経験で得てきたノウハウを用いてそれを可能な限り実現し、患者様に満足していただけるように最大限努めています。
おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。