コラム COLUMN

ボールを目にぶつけたときに考えること
2025.03.06
ドクター
こんにちは。おおうら眼科の院長の大浦嘉仁です。
子供が部活や遊んでいるときに目にボールをぶつけて心配する親御さんも多いと思います。そんなときに気を付けたいことをいくつか挙げてみます。
どんなボールが危険か?
サッカー、テニス、野球、ゴルフ、ドッジボールなど、さまざまなボールをぶつけて眼科に来院された患者さまを診察したことがあります。
やはり、鉄のように固いゴルフボールと硬球(野球、ソフトボール)は非常に危険だと言わざるを得ません。一発で失明の危険があります。
ボールが眼球にぶつかって眼球が破裂する「眼球破裂」が眼外傷の危険度maxです。救急搬送、緊急手術が必要なレベルです。視力が回復する可能性は低く、むしろ幸運にもなんとか眼球を保持し、視力回復を目指して複数回の手術が必要になる場合があります。
特にゴルフボールは、サイズが小さいため眼窩骨にブロックされずに直接当たった場合、致命傷となり得ます。ですのでゴルフをラウンドする際は、プレイヤーの横ではなく必ず後ろに控えるようにしましょう。
テニスボールやバドミントンのシャトルも同様、安心はできません。これらは鉄のボールに比べて比較的柔らかいですが、すさまじいスピードで目に当たった場合、網膜剥離や硝子体出血など、さまざまな合併症を引き起こす危険があります。
これらは手術加療で治癒することもありますが、黄斑(網膜の中心部分)に穴が開く(外傷性黄斑円孔)や、黄斑に出血(黄斑下出血)を伴うと、視力障害が残る可能性があります。
至近距離で顔に当たらないよう、十分に注意して遊びましょう。
サッカーボールやドッジボールは大きくて比較的柔らかいので、上記のような重症の眼合併症が生じることはそれほど多くありません。ただし、眼に強くぶつけると、一過性の炎症や調節障害によって視力が低下することがあります。
また、打ちどころによっては網膜振盪症や外傷性黄斑円孔を併発して視力障害が残ってしまう危険性があるので、こちらも注意が必要です。
また、一過性の調節障害で、眼の痛みやピントがうまく合わず見えにくいことが1~2週間続くことがあります。その場合は適切な投薬をすることで改善が早まります。
いずれにせよ、まず眼科を受診して重症度を見てもらうことが重要です。眼をぶつけて少しでも視力が落ちたと感じた場合は、早期の受診をお勧めします。
上記のようなケガをしてお困りの際は、おおうら眼科を受診してくださいませ。よろしくお願いいたします。
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院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
これまでの臨床経験で得てきたノウハウを用いてそれを可能な限り実現し、患者様に満足していただけるように最大限努めています。
おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。