コラム COLUMN
お子様の近視をあきらめない「EDOF」コンタクトレンズによる近視進行抑制
2026.02.10
スタッフ
マイオピン、オルソケラトロジーに続く「EDOFソフトレンズ」という選択肢
「学校検診の結果が去年より悪くなっている」
「毎年メガネの度数を強くしている」——。
お子様の視力低下を心配される保護者の方は、年々増えています。
これまでは「近視が進んだらメガネを新しくする」のが一般的でしたが、現在は近視進行を遅らせることを目的とした治療が選択できる時代になっています。
今回は、従来から行われている点眼薬(マイオピン)やオルソケラトロジーに加え、近年、近視抑制の新たな選択肢として普及してきた「EDOF(拡張焦点深度)ソフトコンタクトレンズ」について解説します。
1.なぜ近視は進んでしまうのか?
近視が進行する最大の原因は、眼球の奥行き(眼軸/がんじく)が成長とともに伸びすぎてしまうことにあります。一度伸びてしまった眼軸を元に戻すことは、現在の医学では困難です。
そのため、近視治療の重要なポイントは「眼軸がこれ以上伸びないようにコントロールすること」にあります。
近視が強くなると、将来的に以下のような目の病気のリスクが高まることが知られています。
成長期のうちから近視進行を抑えることは、将来の目の健康を守ることにつながるのです。
2.最新の選択肢「EDOF(イードフ)レンズ」とは?
近視進行抑制治療には、以前から「低濃度アトロピン点眼(マイオピン)」や「オルソケラトロジー(夜間装用レンズ)」といった方法がありました。これらに続き、2019年頃から日本でも本格的に活用されるようになったのが、EDOF技術を用いたソフトコンタクトレンズです。
もともと遠近両用レンズに用いられていた光学技術を応用したもので、日中に装用して過ごします。
どんな仕組み?
EDOFレンズは、網膜の中心だけでなく周辺部にもピントのズレを起こしにくい光を届ける特殊な設計になっています。この「光の刺激」を眼球に与えることで、眼軸が伸びるのを抑制し、近視の進行を抑えると考えられています。
※効果には個人差があり、すべてのお子様で同じ結果が得られるわけではありません。
3.EDOFソフトコンタクトレンズの3つのメリット
マイオピン(点眼)やオルソケラトロジー(ハードレンズ)と比較したとき、EDOFレンズには次のような特長があります。
①使い捨てタイプで毎日清潔(手入れが不要)
オルソケラトロジーはレンズの洗浄・消毒といった毎日の丁寧なケアが不可欠ですが、EDOFレンズは「1日使い捨て」のソフトレンズです。毎日新しいレンズを使用するため、面倒な手入れの必要がなく、感染症のリスクも低く抑えられるのが大きなメリットです。
② 装用感が良く、初めてでも始めやすい
オルソケラトロジーは硬い「ハードレンズ」を夜間につけるため、慣れるまで違和感が出る場合があります。一方、EDOFレンズは水分を含んだ柔らかい「ソフトレンズ」です。ハードコンタクトレンズと比べ装用感が良く、コンタクトレンズが初めてのお子様でもスムーズに馴染みやすいという特長があります。
③ 日中の視界が安定
マイオピン点眼は、副作用で光を眩しく感じたり、手元が少しぼやけたりすることがあります。また、オルソケラトロジーはレンズのズレなどにより日中の見え方にバラつきが出ることがあります。EDOFレンズは日中直接つけて視力矯正を行うため、常に安定した視界が得られます。
4.いつから始めるのがよい?
近視進行抑制治療は、眼軸が伸びやすい小学校低学年から中学生頃までに開始することで、より高い効果が期待できるとされています。早期に対策を始めることで、将来の強度近視のリスクを下げる可能性が高まります。
なお、コンタクトレンズは年齢だけでなく、「自分でつけ外しができるか」「衛生管理ができるか」といった点も重要です。当院ではお子様お一人おひとりに合わせ、装用練習やケア指導も含めて、無理のない方法をご提案しています。
当院では、特にお子様の状況やライフスタイルに合わせて、以下のような方にEDOFレンズをご提案しています。
- ハードコンタクトレンズ(オルソケラトロジー)の装用感に抵抗がある方
- 中等度以上の近視度数がある方
- 日中の視力補正を行いながら、同時に近視抑制も進めたい方
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おおうら眼科は一人ひとりのお悩みに丁寧にお答えします。
当院では、さまざまなケースに対応できるよう患者様に治療の選択肢をご提示しております。各治療のメリット・デメリットをしっかりとご説明させていただき、ご理解いただいてから治療を行っております。
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大阪市淀川区・阪急三国駅から徒歩約2分の眼科「おおうら眼科」では、眼科全般の診療を行っています。
院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
これまでの臨床経験で得てきたノウハウを用いてそれを可能な限り実現し、患者様に満足していただけるように最大限努めています。
おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。