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コラム COLUMN

正しく使えば怖くない!ステロイドのお薬【前編】

2023.04.08

スタッフ

こんにちは! おおうら眼科 スタッフです。

皆様は【ステロイド】って聞いたこと、ありますか?

【ステロイド】は炎症を抑える働きがあるお薬ですが、同時に多くの方が「副作用があるって聞いたんですが……」と心配されるお薬でもあります。

ステロイドは正しく使えば怖くないお薬です!
今回は、「ステロイドとは何か」「どんな副作用があるのか」についてご説明いたします!

ステロイドって、どんなお薬?

まずは【ステロイド】が何か、どんな効果があるお薬なのかについてご説明いたします。

ステロイドは、もともと体内の副腎(両方の腎臓の上端にあります)という臓器で作られているステロイドホルモンの持つ作用をお薬にしたものです。
目薬や塗り薬、飲み薬、注射薬など様々な形で多くの病気の治療に使われています。

ステロイドの主な作用は以下の4点です。

①抗炎症作用……痛み・かゆみ・腫れなどの炎症を抑える
②細胞増殖抑制作用……炎症を引き起こす細胞の増殖を抑える
③血管収縮作用……炎症している部分の血管を収縮させることで、赤みが出ているのを抑える
④免疫抑制作用……体の免疫機能を低下させる

まとめると、ステロイドとは痛み・かゆみ・腫れ・赤みといった炎症を抑えるお薬ということです。

では次に、多くの方が気にされる副作用についてご説明いたします。

ステロイドの副作用って?

眼科にて注意すべきステロイドの副作用は、【眼圧の上昇】【ステロイド白内障】【ウイルス・細菌に感染しやすくなる】の3点です。

眼圧の上昇

眼球の中では、房水(ぼうすい)という液体がぐるぐると循環して目の中で圧力を一定に保っており、この圧力のことを眼圧といいます。
風船を思い浮かべてみましょう。
ちょうどいいくらいの空気を入れた風船と、ぎりぎりまでたくさん空気を入れた風船。
たくさん空気を入れた風船は、ちょうどいいくらいの風船よりゴムがうすーく伸びて割れやすくなっていますよね。
眼圧が高くなると、たくさん空気を入れた風船と同じように、目の中の網膜(もうまく)という部分が薄くなってしまい、網膜から脳に情報を送る視神経や網膜が傷んでしまうんです(これが緑内障です)

お子さんや、ステロイドの副作用が出やすい体質の方がステロイドを使うと、早ければ1週間ほどで眼圧の上昇が見られます。
また、使用回数が多く、長期間ステロイドを使っている方も同様に眼圧が上昇することがあります。

ステロイド白内障

目の中には、見たいものに合わせてピントを調節している水晶体(すいしょうたい)というものがあります。
正常な場合、水晶体は無色透明ですが、これが白く濁って見えにくくなったり視力が低下する病気を白内障といいます。
白内障の多くは加齢により引き起こされますが、長期間ステロイドを使っていると若い方でも白内障になる可能性があります。
※一般的には、ステロイドの内服薬で出ることが多く、目薬では少ないとされています。

ウイルス・細菌に感染しやすくなる

ステロイドは体の免疫機能を低下させる働きを持っています。
例えば花粉症の場合、本来なら体に害のないスギ花粉に対して免疫機能が過剰に反応してしまっている状態なので、それを抑えるためにステロイドを使います。
でもウイルスや細菌が目についたとき、ステロイドで免疫機能が抑えられているとどうなるでしょうか?
いつもより免疫機能が落ちているので、ウイルスや細菌などに感染しやすい状態になっています。
この状態を、医学用語で易感染性(いかんせんせい)といいます。

これだけ聞くと「使ってるけど、副作用怖いしやめちゃお……」と思ってしまいますよね。
ですが、万が一副作用が出たとしても、ステロイドの使用を正しいタイミングで中止すれば改善します!
ステロイドを正しく使っていただくうえで守っていただきたい【3つのルール】を、後編でご紹介いたします(後編はこちらをクリックしてご覧ください)
お楽しみに☆


ステロイドに限らず、今使っている目薬・眼軟膏で気になることがあればお気軽にご相談くださいね☆


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院長は、これまで大学病院やさまざまな症例に関わり、多くの手術を手がけてきました。
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おおうら眼科では眼科全般の対応はもちろん、白内障、網膜硝子体、緑内障の極小切開の手術が受けることが出来ます。クリニック内で行うことで術後のフォローやケアも一貫して行なえます。その他、小児の斜視や弱視の治療にも注力しています。

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